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『恋と嘘』がおもったよりおもしろいかもしれない

koiuso-anime.com

 

夏に始まったアニメのなかでも全然注目していなくて、もちろん内容も何もかも知らなかった『恋と嘘』。映画化までされるという人気作品である。

これが失礼ながら予想に反しておもしろかった。ちょうどこの前オンエアされたアニメの3話めまでが原作コミックス1巻分のようだ。コミックス1巻は今ならKindleで無料で読める。

 

少子化解消のために自動的に結婚相手が政府に決められてしまうという世界で高校生たちの恋模様を描くといったあらすじ。よくある群像ラブストーリーっぽいから、この世界設定=SF要素がいかにも取ってつけたみたいで、それ必要?というのもなきにしもあらずだが伏線もあったから今後そのあたりも物語に大きく絡んでいくんだろうか。続きが気になっている。

 

ついこの前までまったくこの作品をまったく知らなかったぼくがアニメ3話めまで観て考える『恋と嘘』のいいところを挙げてみよう。

 

花澤さんの声が素敵

ヒロインの高崎美咲を演じるのが花澤香菜。もちろんいまや押しも押されぬ人気No.1声優だけれど、彼女はいまが一番充実しているときなんじゃないだろうか。声にそれが現れている気がする。この微妙な差に気づけるのは彼女のファンだけかもしれないが。

ぼくが個人的に、キャリアのなかでもいま一番声にハリとツヤがあるなあと感じている女性声優は、阿澄佳奈ともうひとりが花澤さんだ。もう声を聴いているだけで耳が幸せという感じがする。

かたや30代、かたや20代と年齢には少し差があるが、奇しくもふたりとも私生活が満たされているという共通点がある。やはりそういうの声にも影響するよなと思う。上坂すみれだって佐倉綾音だってまだまだこの域にはまったく達していない。

声といえばもうひとりのヒロイン莉々奈のお母さんが皆口裕子さんである。個人的にはこれもポイントが高い。

 

目がでかすぎる(がすぐに気にならなくなる)

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Amazonビデオのコメントで「野球の硬式ボールくらいのサイズはある」と突っ込まれているのを見て笑ってしまったが、それがおおげさではないほど目がでかい。

ぼくは基本的にこの巨眼キャラデザが大の苦手である。何の疑いもなく巨眼デザインを受け入れているマンガ家やイラストレーターは全員滅びろと思っているくらいだ。

しかし、不思議なことにこのキャラデザにはわりとすぐに慣れてしまった。もうお前らはそれでいいや、という感じである。たしかに最初は面食らったが、ストーリーとか美術とかこの作品の全体の雰囲気のなかで違和感がありすぎるようには思わなくなった。

同じくAmazonビデオのコメントでキャラデザで敬遠するにはもったいないというコメントもあったが、たしかにいまではそう思う。

 

しかし『ちゃお』とかああいう女児向けならまだしも、こういった大人向け作品ででかすぎる目というのは本当に誰得なんだろうか?

 

同性愛要素

アニメ第3話のラストとコミックス1巻のラストがそれである。そのシーンを見て直感的に、ああこれは面白い作品かもしれないと思ってしまったおれである。

原作はそれ以降はまだ読んでいないのでその後のストーリーは知らないが、美咲と仁坂との間の微妙な諍いの空気というのはズバリおとぼけ野郎が原因だったんだろう。まったく悪いおとぼけ野郎である。

男性キャラなのにこのでか眼。彼の本性に気づくべきだった。

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イケメンと称される彼がヒロインたちと主人公を取り合う。胸が熱い展開である。

 

同性愛要素といえば、似てると指摘されることが多い『クズの本懐』にもヒロインが親友に迫られるというほとんど同じ構図があったな。

 

 

『クズの本懐』よりおもしろい

そしてこれもまったく直感的なものだが、たぶんこの作品は『クズの本懐』よりはおもしろい。

『クズの本懐』はどろどろ恋愛というテーマの背伸び具合に反してどうにも内容が薄っぺらく心に響くようなところがあまりなくて、ぼくにはしゃっちょこばった感じがしてどうにも物足りなかった。

それに比べると、『恋と嘘』はもっと肩肘張らない雰囲気があってそれが作品全体とマッチしており、ストーリーやビジュアルも含めて、作品の身の丈に合っているという感じがしている。

これは物語の完成度が高いといっているわけではない。いきなりヒロインと主人公がキスをするところなんかは展開が急すぎに思えたし、悪くいえばそのあたりはちょっと素人くさくも感じた。

 

 

しかしそういったことが瑣末に感じられるくらいには引き込まれた。

 

 

『恋と嘘』。現時点ではおすすめである。