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ダイスン

Arsenalとその他もろもろ

アーセナルFCの資産価値にふさわしい結果とは

フットボール

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Squawkaにサンチェスのインタビュー(コメント)の記事が来ていて、おや珍しいと思ったら元ネタはYouTubeにアップされている「Did Arsenal Redefine English Football?(アーセナルはイングランドのフットボールを変えたのか?)」というビデオだった。

ベレリン、エジル、サンチェスのコメントがインサートされる。珍しくエジルが英語でコメントしていることにも注目。

 


Did Arsenal Redefine English Football?

 

ヴェンゲル体制が批判されまくっているこの時期にアップされたものとしては内容があまりバランスが取れているとはいえないからか、アップしてから2日しかたっていないのにコメントも500件以上となかなかにヒートアップしている。

 

そんなコメントのなかで目を引いたのが、「なにをバカいってんだ。世界で6番目に価値あるクラブがこの13年でFAカップふたつしか取ってないなんてありえねえぞ」というもの。

たしかにクラブランキングは定期的にニュースになっていてアーセナルはだいたいベストテンには入ってくるけれど、そこで肩を並べているのは錚々たるクラブばかりで、近いランクのクラブでいまのアーセナルが実力で太刀打ちできるクラブはほぼ皆無だ。

 

『フォーブス』世界で一番リッチなフットボールクラブ・ランキング

www.forbes.com

 

Forbes' list of the most valuable football clubsは、米経済誌『フォーブス』誌が選ぶ、もっとも資産価値の高いフットボールクラブの年間ランキングである。

Forbes' list of the most valuable football clubs - Wikipedia

 

※NFLなど米スポーツを含めたランキングの日本語ページ。

スポーツチームの資産価値順リスト - Wikipedia

 

このWikipediaページでも2007年以降毎年のランキングを閲覧できる。これによると、アーセナルの年間順位は2007年から2016年まで、3-3-3-3-3-4-4-5-7-5位となっている。ベストテンどころかほとんどの年でベストファイブに入っている裕福なクラブ。それがアーセナル。

 

そのほか、マンU、レアル・マドリー、バルセロナ、バイエルン、ミラン、ユベントス、インテル、チェルシー、リバプール、マン・シティといったクラブが上位ランクの常連である。どのクラブもだいたいリーグ内の上位を独占しているといっていいクラブだ。金があるからクラブは強いのか。それとも強いから金があるのか。

 

この10年でちょっとした栄枯盛衰を見ることもできる。マンシティはトップ10に入るようになったのはここ5年ほどの出来事だし、逆にインテルやミランといった近年でも成績の振るわないクラブはじわじわとランクを落としてきている。

この10年でも安定してリッチなクラブだといえるのは、レアル・マドリー、バルセロナ、バイエルン・ミュンヘン、マンU、それにアーセナルだ。

 

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Wikipediaより。最新(2016)のランキング。アーセナルは世界で5番目にリッチなサッカークラブ

 

改めてランクを見ると、現在のアーセナルの競技的な実力はトップ10よりもトップ20クラブに近いように思われる。財政環境だけが奇妙に突出している。 

 

リッチなクラブの主要タイトル比較(2007以降)

ちなみに現在、世界で一番金を持っているクラブたちがこの10年でどのような成績をあげているのか。リーグ優勝とチャンピオンズリーグ優勝回数の比較をしてみよう。

 

レアル・マドリー

リーガエスパニョーラ優勝 2回

UCL優勝 2回

 

バルセロナ

リーガエスパニョーラ優勝 6回

UCL優勝 3回

 

マンチェスター・ユナイテッド

プレミアリーグ優勝 4回

UCL優勝 1回

 

バイエルン・ミュンヘン

ブンデスリーガ優勝 6回

UCL優勝 1回

 

アーセナル

※主要タイトルなし

 

マンチェスター・シティ

プレミアリーグ優勝 2回

 

チェルシー

プレミアリーグ優勝 2回

UCL優勝 1回

 

リバプール

※主要タイトルなし

 

ユベントス

セリエA優勝 5回

 

以上である。

 

クラブ規模に見合うタイトル 

2007年以来、主要タイトルがないのはこのなかではアーセナルとリバプールのみ。リバプールはまあともかく、この10年間ほとんど世界トップ5に入るような金を持っているクラブといわれながらほとんどなんのタイトルも取ることができていないアーセナル。そんなクラブはほかに存在しない。高額チケットを買ったスタジアムのファンがもっと金を使えと叫びたくなるのも理解できる。

 

アーセナルがもしクラブの大きさに見合うくらいチームに投資をし始めたら国内タイトルは勝ち取れるようになるのか。あるいは、リバプールのように莫大な投資を行いながらなかなか結果を出すことができないジレンマに陥ってしまうのか。

長期政権の監督を交替して一気に低迷期に突入したマンUという反面教師を目の当たりにしているアーセナルの経営陣に策はあるのか。

 

ヴェンゲル以降に期待されるタイトルは、もちろんプレミアリーグ。そしてチャンピオンズでも必ずベスト8、ベスト4進出が現実的に思えるくらいのクラブにならなくてはいけない。

 

別に高望みというわけではない。それは世界で5番目に資産価値が高いクラブなら求められて当然の結果だ。それができないならば、そのプロジェクトは失敗なのである。

 

「フォーブス・ランキング」でほんのちょっとまわりを見渡すだけで、いま自分たちが世界でどのようなポジションにいるのか、クラブの規模やクラスにふさわしい、目指すべき目標を教えてくれるのだ。本来は間違えようがないのだが。