読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ダイスン

Arsenalとその他もろもろ

『ハナとヒナは放課後』は森永みるくの最高傑作

スポンサードリンク

漫画家が「先生」と呼ばれる文化に疑問を呈したいおれが先生と呼ぶことにまったく抵抗を感じないのがガールズラヴ・マンガの巨匠、森永みるく先生である。

百合マンガのマスターピース『GIRL FRIENDS』でおなじみのみるく先生が「月刊アクション」で現在連載中なのが、コミックスは1-2巻が双葉社より発売中の『ハナとヒナは放課後』である。

ジャケットすら神々しい。ポスターにして部屋に飾りたい。熱狂的ミルキスタにはすでにおなじみであろうが、おれは恥ずかしながら2巻発売時にその存在を知ったという出遅れである。

 

ハナとヒナは放課後 : 2 (アクションコミックス)

ハナとヒナは放課後 : 2 (アクションコミックス)

 
ハナとヒナは放課後 : 1 (アクションコミックス)

ハナとヒナは放課後 : 1 (アクションコミックス)

 

放課後のことは、二人だけの秘密…☆
高校生のハナは地味目で背も小さい普通の女の子。ある物を買いたいために、ファンシーショップでアルバイトをしていた。そこへ見た目ギャルのイケイケ女の子、ヒナが新しいアルバイトとしてやってきた。全く違う世界のヒナに対して、ハナは少し消極的…しかし、ヒナが同じ高校へと入学してきてビックリ!厳しい学校にはアルバイトのことは絶対にナイショ!ハナとヒナの二人だけの秘密の放課後が始まります☆

 

 

『ハナヒナ』の魅力

もともと『GIRL FRIENDS』や『くちびるためいきさくらいろ』はとても好きだった。基本GL好きである。

だが『ハナヒナ』はそれまでにない勢いでハマってしまった。『ハナヒナ』を手にした日から不思議な魅力に取り憑かれて何度も再読を重ねていき、日常でも『ハナヒナ』のことばかり考えてしまうようになりついには『ハナとヒナは放課後』でおれの人生は変わった。少なくともハナとヒナコの行く末を見守るという人生の目標ができた。ふたりと同じ空気を吸うために、いま下高井戸に引っ越そうか真剣に考えているところである。

 

外見も性格も対照的なハナとヒナコ。ハナは素直でやさしいふつうの娘。ちんちくりんのちびっ子。一方ヒナコは学園の憧れの読モ。派手なギャルスタイルとはうらはらに真面目で融通の効かないタイプ。性格・見た目の凸凹コンビは森永作品の定番的カップリングである。

ふたりの小さなすれ違いや仲直りで距離が近づいたり離れたり、まるで二重螺旋のように関係が進展するたびに、ふたりの気持ちが友だちという感情以上に昇華されていくさまは、まさに正反合。アウフヘーベンなのである。

 

コミックス派のおれは「アクション」で今現在進行している単行本以降のストーリーはわからないが、ふたりの花火デートで幕を引く2巻ラストは神がかっていた。お互いにふれた腕から感じる体温のドキドキ感。ヒナコのこぼれるような無邪気な笑顔に電撃的に恋に落ちてしまうようなハナの心の揺れ動き。距離感がもっとも縮まった今、このあとは一体どうなってしまうのか。かんたんにそういった関係にはなってほしくないが、キスくらいはしてしまってもいいんじゃないか。いやどうだろう。もだえてしまう。そう、おもわず物語のなかに没入してしまうこの感覚。中年のおっさんをキラキラでドキドキな甘い世界にいざなう危険な誘惑。恐ろしい。自分でもよくわからない。ただ、それがおもしろいとしかいいようがないのである。

 

まだまだ終わらないでほしい『ハナとヒナは放課後』

いまおれがもっとも恐れていることは、この宝のような作品がたったの3巻で終わってしまうかもしれないことである。今までの森永作品のボリュームを考えれば十分ありうることだ。

もちろん、ただ単に連載を引き伸ばされる人気作品もあるなかで、適度な長さで終わらせることができるのは作品にとってよいことであるのはいうまでもない。ただ、ハナとヒナをたったの3巻、未来永劫たったの3冊でしか見守ることができないなんて、まるで悲劇である。

だから、もしこの駄ブログを読んで興味を持ってくれた方にはもちろんコミックスを買っていただき、SNSでこのおもしろさを拡散していただいて、もっともっと人気が出て、そう簡単には終われないという世論を創出し、そしてそれが編集部に伝わってほしいのだ。

 

『ハナとヒナは放課後』は森永みるくの最高傑作になる可能性がある。『ハナヒナ』よ永遠に。

 

 

関係ないが、TVアニメ「SHOW BY ROCK!!」の主役シアンをみるとハナを思い出してしまう。ハナはシアンのコスプレが似合いそうである。

 

f:id:diesoon:20161013175202p:plain