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『響け!ユーフォニアム』ファースト・シーズンは完璧なアニメだったことと『桜の園』

映画 アニメ

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アニメ『響け!ユーフォニアム』について、酔っ払って書いた記事をアップしたあと何度か書きなおしていたら、なんだかモヤモヤしてきて、結局アニメ『響け~』を2日かけてイッキ見してしまった。リアルタイムでも観ていたので都合2度目の鑑賞である。ちなみにリアルタイムでは当初それほど面白いとは思っていなくて、ダラダラと惰性で見続けていたら第8話でびっくりして、1話から急いで見なおしたという経緯がある。「響け!ユーフォニアム 第8話」というのは、ぼくだけじゃなくて多くの人に衝撃を与えた回で、翌朝のネットはかなり盛り上がっていた。それで、なんだかんだ『響け~』について考えているいま、酔っ払ってブログを書くべきではないと改めて反省している。

tv.anime-eupho.com

 

このアニメがXXな雰囲気に満ちているっていうのは、全13話を改めて見終わったあとでも間違ってなかったと思うのだけど、しかしそれだけってことはなかった。暴言を吐いて申し訳ない。

 

完璧というのは、脚本・演出・作画すべてにおいて隙がなかったという意味。どこを取ってもうまくできていた。「なんでそうなんの」というところがひとつとしてなかった。意味のないカットがなかった。冗長なカットがなかった。足とか顔とかXXXX服からちらりとのぞくお腹とか、XXに対するフェティッシュ作画がすごいので、家族や友だちに薦められるかといわれれば微妙である。しかし、ちょっとXXいんで好きなことを知られるのが恥ずかしいということを除けば、やっぱりほかに類を見ないほど完成度の高いアニメ作品だったと思う。

 

いまさら細かいことをいうまでもなく、レイナが心情を吐露する第8話をはじめ、久美子が感情を爆発させる第12話や、コンクール当日を描いた最終13話などハイライトとなる回もバランスよく配置されて、最初から最後まで徹頭徹尾素晴らしいのだけど、とくに部長やデカリボンや幼なじみ先輩やユーフォ先輩などの、吹奏楽部員である脇役の少女たちが要所でいい味を出していたのが深く印象に残った。

そして、女子が女子に憧れたり、嫉妬したりするという百合の雰囲気を感じながら、ああ、これは『櫻の園』だなと思って観ていた。『櫻の園』というのは、吉田秋生のマンガを原作にした劇場映画で、Wikipediaによると当時キネマ旬報でベストワン(1990年)を取ったらしい。ぼくはこれが好きな映画だった。『台風クラブ』で怪演した三上くんも出ている。*1

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櫻の園【HDリマスター版】 [DVD]

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『櫻の園』は、チェーホフの「桜の園」を上演する女子高演劇部の上演前の2時間をそのまま2時間リアルタイムで描いた珍しい作品だ。つみきみほがいいんだよね。

女子校の演劇部を舞台にした吉田秋生の同名の少女漫画を、自身も演劇部だったという中原 俊が映画化。高校の創立記念日に演劇部が毎年演じているチエホフの『 桜の園』。開演当日、部員が補導されたり、主演の女の子が自信喪失で逃げ出したくなったり、優等生の部長が突然パーマをかけてきたり、少女たちの揺れ動く心を、繊細なタッチでやさしく包みこむように描いた名作である。
つみきみほ、白島靖子、中嶋ひろ子をはじめとするオーディションで選ばれた22人の若手女優たちが、中原監督の丁寧な演出によって演技力を引き出された集団劇となっている。本作から多くの女優が輩出されたという意味でも記念すべき作品である。なかでも、中嶋ひろ子と白島靖代が2人でこっそり記念撮影するシーンは、少女映画のなかでも屈指の名シーンとして記憶されるだろう。(堤 昌司)

ぼくがこの映画を最後に観たのは90年代なかばだったと思うので、内容について記憶はさだかではないが、たぶん『響け~』は『櫻の園』の影響を少なからず受けているのは間違いないと思う。ピンとくるシーンがいくつかあった。

『櫻の園』は邦画の名作なので、『響け~』みたいな百合系作品が好きならもちろん、映画ファンは絶対に観ておくべき作品だと思う。

今年10月始まるという『響け!ユーフォニアム』セカンド・シーズンも楽しみだ。

*1:2008年版というのがあって、記録的な大コケというのは初めて知った。