ダイスン

Arsenalとその他もろもろ

迷家とLOST

あんまり評判は芳しくなかったけど、ぼくはなんだかんだ結構楽しみにしていた「迷家 -マヨイガ-」というアニメ。だったのに。

mayoiga.tv

 

感想、第6話「坊主の不道徳」で話のつまらなさを決定的に露呈してしまったように感じた。ググったら2ちゃんねるあたりでは指摘されているようだけど、どうしてもアメリカドラマの「LOST」を思い出させるストーリーで、しかもなんか話の進行もぎくしゃくしていてこれでは劣化版のそしりを免れないだろう。いい作品にするために監督ももちろん大事だけど、これはやっぱり脚本の問題だろうな。

要するに、隔絶された空間に置かれて、不思議なことが起こって、そこに残されたトラウマを抱えた人間たちがお互い疑心暗鬼になってという流れで、あらすじだけ見ればLOSTとまったく同じ。しかも中途半端に登場人物が多くてそれがストーリーに活かせてないという印象。たしかLOSTのときも思ったけど、オカルト(超常現象)要素って結局なんでもありの世界になってしまうから、どこか興ざめしてしまうのだ。せっかくLOSTという人気ドラマを下敷きに使っているのだから、もっとうまく使えばよかったのに。その点「Walking Dead」なんかはパンデミックでゾンビがはびこる非日常の世界だけど、徹頭徹尾人間ドラマになっていて心理描写にとてもリアリティがあるから興味がいつまでも尽きない。

第6話でモンスターが初めて姿を見せるにいたっては心底がっかりした(姿はそれぞれのトラウマを反映しているらしいんでモンスターの真の姿ということではないだろう)。このあと話がどう進むのかわからないけれど、この場合のモンスターって姿をはっきり見せないほうがよかったんじゃないかな。昔NHKの「BSマンガ夜話」で新井英樹の「ザ・ワールド・イズ・マイン」の回で、いしかわじゅんがヒグマドンは最後まで姿を現すべきじゃなかったというようなことを言っていて、なるほどと思った記憶がある。それと似たようなケースかなと。

やっぱりこういうオカルト/ホラー方向じゃなくて、当初多くの人が感じたように、ミステリー/ホラー方面のストーリーだったほうが面白かったんじゃないだろうか。あれだけ人数がいて疑心暗鬼になれば、ドラマになりそうないろいろなことが起こるだろうし「蝿の王」みたく野生のなかで人間性が薄れていってどんどん凶暴化していくみたいにしても面白かったかも。

水島監督はSHIROBAKOもプリズンスクールもめちゃくちゃに面白かったのに、もとの話がつまらないといくら監督がよくてもダメなんだということを再確認してしまった。

 

蠅の王 (新潮文庫)

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